「旅の苦労」の感想
旅の苦労
たびのくろう
初出:「専売 第二九八号」1937(昭和12)年6月1日

岸田国士

分量:約6
書き出し:旅行は好きか、と、よく人に訊かれる。私はいつも、生返事をする。好きでないこともないが、さう楽しい旅をしたといふ経験もないからである。好きでないこともないといふのは、旅の空想を私は屡々するし、空想の旅は、一種の解放であるから、心おのづから軽《かろ》やかならざるを得ぬ。では、実際に旅をして、なぜ楽しいと思つたことが少いかと云へば、これにはいろいろ理由がある。その理由はあとでつける場合もあるが、第一に、...
更新日: 2019/08/11
d0ad30bdf98cさんの感想

読みやすい。旅につきものの杞憂。前日までのワクワクと当日の面倒くささ。共感。