「愛妻家の一例」の感想
愛妻家の一例
あいさいかのいちれい
初出:「婦人公論 第二十巻第十二号」1935(昭和10)年12月1日

岸田国士

分量:約9
書き出し:愛妻家の一例岸田國士ルナアルの日記を読んで、いろいろ面白い発見をするのだが、彼は自分の少年時代を、「にんじん」で過したゞけあつて、大人になつてからも、常に周囲を「にんじん」の眼で眺め暮した世にも不幸な人間なのである。一度は友達になるが、その友達は、大概いつかは彼のひねくれ根性に辟易し、彼の方でも、その友達のどこかに愛想をつかして、どちらからともなく離れて行つてしまふ。作家として、痛ましいほどの良心...
更新日: 2018/05/16
fe3c70ce7b93さんの感想

気難しくてひねくれたルナアルが、妻にメロメロなところが微笑ましかったです。「にんじん」のあらすじを把握してから読むと理解がスムーズです。