「「悲劇喜劇」の編輯者として」の感想
「悲劇喜劇」の編輯者として
「ひげききげき」のへんしゅうしゃとして
初出:「東京日日新聞」1928(昭和3)年8月21、23日

岸田国士

分量:約7
書き出し:今日までかういふ種類の雑誌があつたかどうか、いはゆる「公器」としては、あまりに個人本位であり、いはゆる「同人雑誌」としては、あまりに門戸開放に過ぎると思はれる、一雑誌の存在は、当今、少しく時代錯誤の観がないでもないが、流行は必ずしも一世の識者を悉く眩惑し去るものではないと思ふから、私は、好んで自分の立場を守ることにした。敢て野心的な言葉を弄するなら、私は、この雑誌によつて、日本の新劇運動に一つの新...
更新日: 2025/01/10
65c8aadc88adさんの感想

河奇  新しい  演劇雑誌の 創刊に 当たっての 意気込みを 縷々 述べている。その 想いのほどが ひしひしと 伝わってきて なにやら 恋文を よむようでもあり 当時の 演劇界の 抱えている 問題情況を 鳥瞰できるので 興味深いと 感じた。05:38