「鯉魚」の感想
鯉魚
りぎょ

岡本かの子

分量:約18
書き出し:一京都の嵐山《あらしやま》の前を流れる大堰川《おおいがわ》には、雅《みや》びた渡月橋《とげつきょう》が架《かか》っています。その橋の東詰《ひがしづめ》に臨川寺《りんせんじ》という寺があります。夢窓国師《むそうこくし》が中興の開山で、開山堂に国師の像が安置してあります。寺の前がすぐ大堰川の流で「梵鐘《ぼんしょう》は清波を潜《くぐ》って翠巒《すいらん》に響《ひび》く」という涼《すず》しい詩偈《しげ》そ...
更新日: 2019/10/25
19双之川喜41さんの感想

 青年は 大堰川の魚に 残飯を 与える係りで ある時 餓えた娘に 飯を与えてしまい 禅問答に勝てば 赦されることになった。 「りぎょ」の 乱発で 乗りきってしまう。 かの子らしからぬ結末で 肩透かしとなる と 感じてしまった。