岸田国士
題名『支那人研究』とあるが、内容的には、支那(現 中国ーー以下、中国で表記します。)人と日本人の気質を研究しつつ、人と人との関わり方を言及している作品だと思います。愚生は、中国人との付き合いもなく、中国に行ったこともないので、作品中の“中国人気質”については、直ぐに検証できない。しかし、作品中の“日本人気質”については、思い当たるところが多い。また、人と人との関わりーー人間関係ーーについては、至言と思う。“己を知り相手を知らば”良好な関係が築ける、ということであろう。