「軌道(黙劇)」の感想
軌道(黙劇)
レール(もくげき)
初出:「演劇新潮 第二年第一号」1925(大正14)年1月1日

岸田国士

分量:約5
書き出し:人物女。男。酔漢。駅夫。場所大都会の郊外に通ずる高速電車の小停留場。時代現代。舞台はプラツトフオームである。正面に腰掛。終電車の時刻。初夏。自称紳士風の酔漢が、ただ一人、腰掛の上に横はつてゐる。電話の呼鈴。職業婦人らしくも見え、それにしては、やや夢想家らしい、それで、どことなく、多分口元であらう——冷たい魅力といふやうなものを有つた女、二十四五である、小走りに入り来る。酔漢から、やや離れて、腰をか...
更新日: 2019/11/03
19双之川喜41さんの感想

 シナリオだけど セリフが一つもないので いわば実験的な 作品と言えるかもしれない。 読み手の想像力を めいっぱい 刺激するという意味で  成功した作品と思う。 すでに大家にして 新しいことに挑戦する意欲は すごいもんだと思う。