「落葉日記(三場)」の感想
落葉日記(三場)
おちばにっき(さんば)
初出:「中央公論 第四十二年第四号」1927(昭和2)年4月1日

岸田国士

分量:約59
書き出し:一東京の近郊——雑木林を背にしたヴイラのテラス老婦人収アンリエツト弘秋の午後——長椅子が二つ、その一方に老婦人、もう一方に青年が倚りかかつてゐる。それが毎日の習慣になつてでもゐるらしく、二人とも、極めて自然に、ゆつたりとした落ちつきを見せて、静かに読書をしてゐる。老婦人は、純日本式の不断着、ただ、肩から無造作に投げかけた毛皮の襟巻が、さほど不調和に見えないほどの身ごしらへ、身ごなし。青年は軽快な散...
更新日: 2021/01/18
19双之川喜41さんの感想

 老婦人の長男が フランスから帰国する日に 婦人は 倒れてしまう。 何人かの大切な人を失った悲しみを  今度は フランスから帰国した長男が相続することになる。 フランス語の原文が出てくるので  素養にかける私は当惑した。