「新年狂想曲」の感想
新年狂想曲
しんねんきょうそうきょく
初出:「時事新報」1928(昭和3)年1月8日、9日

岸田国士

分量:約8
書き出し:登場人物緑衣の男紫衣の女白衣の少年黒衣の老人舞台闇黒——やがて、遠景に弧形の地平線が現れ、その上部は次第に白光を放ち、幕の閉ぢる前には、舞台全体が暁の色に包まれる。中央に緑衣の男と、紫衣の女とが並んで坐つてゐる。その右に白衣の少年が寝ころび、左に、黒衣の老人が立つてゐる。緑衣の男(独言のやうに)今年ほど運り合せの悪い年はなかつた。一月早々自動電話の中へ紙入れを忘れ、二月には魚の骨を咽喉に立て、三月...
更新日: 2016/05/09
イリュージョン亭チェリスさんの感想

今年の老人と来年の少年に幸福をせがむ男と女。