「文学のふるさと」の感想
文学のふるさと
ぶんがくのふるさと
初出:「現代文學」1941(昭和16)年7月

坂口安吾

分量:約14
書き出し:シャルル・ペロオの童話に「赤頭巾《あかずきん》」という名高い話があります。既に御存じとは思いますが、荒筋を申上げますと、赤い頭巾をかぶっているので赤頭巾と呼ばれていた可愛《かわい》い少女が、いつものように森のお婆《ばあ》さんを訪ねて行くと、狼《おおかみ》がお婆さんに化けていて、赤頭巾をムシャムシャ食べてしまった、という話であります。まったく、ただ、それだけの話であります。童話というものには大概教訓...
更新日: 2021/04/10
384ca3783f73さんの感想

モラルを裏切る物語の作者たちは、私たちに深夜の絶海のような孤独を突きつけることで、私たちを何に向かわせたかったのだろう?

更新日: 2020/11/20
19双之川喜41さんの感想

 これを 熟読玩味すると 以降の 読書生活の 質が 今までと 大幅に 違ってくるかもしれない。 名作紀行ではなく 本質論である。 モラルがないということ自体が モラルであり 救いがないということ自体が 救いである。そこに 文学のふるさとがあるという。沈思黙考してしまうのである。