「帰途」の感想
帰途
きと

水野葉舟

分量:約31
書き出し:一三月二十七日——陸中のこの山間の村一帯に雪にまじって雨が降った。その雨で、しだいに解けてきていた、薄い雪の下から黒い土がところどころに見え出した。——一冬通して、土の上をすっかりつつんで積っていた雪が、ところどころに黒い土を見せて来た。黒ずんだ色をして立っている山の林がどことなく灰色になって来た。しんとした、凍った空から、倦《う》んだような光を見せていた日光にも、しだいに春に覚めて行く、やわらか...
更新日: 2019/10/28
19双之川喜41さんの感想

 馬車に乗って  都会に向かう 途中で 巡回判事や 土地の 有力者と 一緒に なるけど  筋立てはほとんど重要ではなく  大きな志を持って 都に向かう気持ちと その陰に 犠牲となっている 母親の心情などが  物憂く 丁寧に綴られていて 感動の波が打ち寄せると感じた。