「才丸行き」の感想
才丸行き
さいまるゆき
初出:「馬醉木 第二卷第三號」1905(明治38)年5月29日

長塚節

分量:約10
書き出し:起きて見ると思ひの外で空には一片の雲翳も無い、唯吹き颪が昨日の方向と變りがないのみである、滑川氏の案内で出立した、正面からの吹きつけで體が縮みあがるやうに寒い、突ンのめるやうにしてこごんだ儘走つた、炭坑會社の輕便鐵道を十町ばかり行つて爪先あがりにのぼる、左は崖になつて、崖の下からは竹が疎らに生えて居る、木肌の白い漆がすい/\と立ち交つて居る、漆の皮にはぐるつとつけた刄物の跡が見える、山芋の枯れた蔓...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 猟師の 貉の寝た振りの話しには 笑った。 視線を 感じると ごろっと 寝た振りをする。 猟師が 視線をはずすと 動き出す。 首に 手拭いを引っ掛けて 引き摺って歩くと 逃げもしないで 為すがままになっているそうである。