「春」の感想
はる
初出:「中央公論」1923(大正12)年9月、1925(大正14)年4月「女性」

芥川竜之介

分量:約28
書き出し:一ある花曇りの朝だった。広子《ひろこ》は京都《きょうと》の停車場から東京|行《ゆき》の急行列車に乗った。それは結婚後二年ぶりに母親の機嫌《きげん》を伺《うかが》うためもあれば、母かたの祖父の金婚式へ顔をつらねるためもあった。しかしまだそのほかにもまんざら用のない体ではなかった。彼女はちょうどこの機会に、妹の辰子《たつこ》の恋愛問題にも解決をつけたいと思っていた。妹の希望をかなえるにしろ、あるいはま...
更新日: 2024/05/31
あみーさんの感想

現代のライトノベルにも通じそうな出だしだったように感じます 続きが読みたかったな 未完で残念です。

更新日: 2023/06/29
中央原理さんの感想

未完作品なのでどうとも言えない。芥川がどのような展開を考えていたかは定かではないが、掲載されている分に関しては大した興趣は無かった。

更新日: 2019/11/09
19双之川喜41さんの感想

 結婚している姉は  妹が 男と会ってくれと言うので  上京して 上野の表慶館で  逢うことになった。 姉は  みすぼらしく 風采の上がらない 画家志望の男を  微かに見知っていたけど 実は男は 地方の 資産家の一人息子であることを 知った。 未完なので  頭尾が  調わないけど  雰囲気はあると感じた。