「大菩薩峠」の感想
大菩薩峠
だいぼさつとうげ

19 小名路の巻

19 こなじのまき

中里介山

分量:約266
書き出し:一その晩のこと、宇治山田の米友が夢を見ました。米友が夢を見るということは、極めて珍らしいことであります。米友は聖人とは言いにくいけれども、未《いま》だ曾《かつ》て夢らしい夢を見たことのない男です。彼は何かに激して憤《おこ》ることは憤るけれども、それを夢にまで持ち越す執念《しゅうねん》のない男でした。また物に感ずることもないとは言わないけれども、それを夢にまで持ち込んであこがれるほどの優しみのある男...
更新日: 2021/08/26
507959b4f52bさんの感想

最終部分の夢と現実の入り交じった場面は読んでいる人を懐かしいなんとも言えない不思議な感覚に包んでくれた。大菩薩峠19 小名路の巻