「百姓の足、坊さんの足」の感想
百姓の足、坊さんの足
ひゃくしょうのあし、ぼうさんのあし
初出:「花のき村と盗人たち」帝国教育会出版部、1943(昭和18)年9月

新美南吉

分量:約37
書き出し:一十二月十二日に貧しい百姓の菊次さんは、雲華寺《うんげじ》の和尚《をしやう》さんが米初穂《こめはつほ》をあつめて廻るのにお供していきました。米初穂といふのは、ことしの秋とれた新しいお米のことで、村の百姓達はそれを少しづつお寺にささげて、仏様にのちの世のことを頼んだのであります。和尚さんが村の家々の戸口に立つて、短い経を読むと、百姓達はもうちやんと知つてゐて、新しい米を枡《ます》に入れて奥から出て来...
更新日: 2020/11/16
19双之川喜41さんの感想

 菊次も 坊様も 折角の 喜捨された米粒を 共に足蹴にしたのだから 酒の上とは言え どんな目にあうか 誰でもわかる。 菊次は 悩み反省し 詫びをいれ 正面から受けてたつ。 菖蒲▫アヤメ▫カキツバタの区別がつかないと 訊くと 馬鹿だからだと坊様に 言われてしまう。 会話も 面白いと感じた。