「僕の国」の感想
僕の国
ぼくのくに

新美南吉

分量:約1
書き出し:光つて泉の湧くそばに僕の小さな窪《くぼ》がある。僕の丈ほどふかくない。はりえにしだなど生えてゐる。夏には夏の花が咲く。黄つぽい花や赤い花。泉を僕は海と呼ぶあたりの丘を山と呼ぶ。そんなに僕は小いのだ。僕はつくつた舩や町。僕はさがした洞や穴。洞や穴には名をつけた。あたりのものは僕のもの、頭の上の雀でも、泉の中の小ばやでも。ここでは僕は王様だ。僕は蜂どもうたはせる。僕は燕をあそばせる。ここより広い海はな...
更新日: 2018/03/23
little starさんの感想

自分だけの世界・自分がいちばんでいられる世界。自分だけしか分からない特別な世界をつくった記憶ありませんか?子供の頃、みんなそうだったと思います。少なからず私はそうでした。 筆者は、子供の気持ちをよくわかっているのだと感じました。自分だけの場所で、自分の思うままにできるというちょっと嬉しい幸せな気持ちと、他の人が立ち入ること(ここでいうお母さん)によって、その作り上げた世界が壊れてしまうというもやもやした気持ちがよく表されている詩だと思いました。

更新日: 2016/11/19
ayameさんの感想

子供の気持ちがよく分かってるのだと思う。原作者も翻訳者も。

更新日: 2016/09/29
Lee さんの感想

名訳です。翻訳であることを感じさせないリズムがあります。