「八の字山」の感想
八の字山
はちのじやま

土田耕平

分量:約8
書き出し:私《わたし》が幼いころ、一ばんさきにおぼえた字は、八といふ字でありました。これは、先生から習つたのではない、山が教へてくれた字であります。村のうしろに、雑木山が二つ向きあつてゐる間から、擂鉢《すりばち》をふせたやうな形の山が、のぞいてゐて、そのまん中どころに、大きな八の字が書いてあるのです。それは、岩のかたまりが、裾《すそ》ひろがりに二すぢ長くつづいてゐるのでしたが、とほくから見ると、りつぱな八の...
更新日: 2021/03/06
19双之川喜41さんの感想

 天狗様は 本当は  八万八千と書くつもりが  大きく書きすぎて  八という字になってしまったので  皆は 八の字山と呼んでいる。 父親と おにぎりを持って  その山に 登ったあとは なんだか 目に見えぬ底力が  字の裏に 感じられるようになった。 童話みたいな 思い出話であると感じた。