「悪魔の尾」の感想
悪魔の尾
あくまのお
初出:「赤い鳥」1924(大正13)年8月

宮原晃一郎

分量:約10
書き出し:それはずつと大昔のことでした。その頃《ころ》は地球が出来てからまだ新しいので、人間はもちろんのこと、鳥や獣すら住まつてゐませんでした。住まつてゐるものはたゞ悪魔ばかりであつたのです。悪魔たちはみんな恐ろしく長い尾をもつてをりましたので、それを人間で言へば槍《やり》や刀の代りに使つて、のべつ幕なしに喧嘩《けんくわ》をしたり、戦争をしたり、始末におへないので、世界中は治まりがつきませんでした。こんな悪...
更新日: 2020/11/10
19双之川喜41さんの感想

 悪魔にも 右派と左派があるとは なかなか 意味深長である。 しっぽをなくした悪魔が人間の姿をして世界に紛れ込んだので  (気を付けよう隣の悪魔) ということになったそうである。