ぽつぽのお手帳
ぽっぽのおてちょう
初出:「赤い鳥」1918(大正7)年7月分量:約14分
書き出し:一すゞ子のぽつぽは、二人とも小さな/\赤いお手帳をもつてゐます。この二人は、「黒《くろ》」よりもにやァ/\よりも、「君《きみ》」よりも、だれよりも一ばん早くから、すゞ子のおあひてをしてゐるのです。一ばんはじめ、或《ある》冬の、氷のはつてゐる寒い日に、二だいの大きな荷馬車がお荷物をつんで、ぽつぽたちのながく住んでゐた村から、町の方へ、こと/\出ていきました。ぽつぽは、あのまゝかごにはいつて、その二ば...