「パナマ運河を開いた話」の感想
パナマ運河を開いた話
パナマうんがをひらいたはなし
初出:「赤い鳥」1928(昭和3)年10月

鈴木三重吉

分量:約11
書き出し:一パナマの運河といへば、だれにもおわかりのとほり、南北アメリカのまん中の、一とうせまい、約五十マイルの地峡をきりひらいて、どんな大きな軍艦でもとほれるやうにこしらへたほりわりです。これは今から十五年まへに出来上つたのですが、最初アメリカ合衆国政府が、パナマ共和国に同意させて、あのほりわりをひらく計画をたてたのは五十年もまへのことで、かねてスヱズの運河を作り上げた、ドゥ・ルッセといふフランス人の技師...
更新日: 2024/05/05
19双之川喜41さんの感想

 大規模な 土木工事の 資材の話し のみならず 人材が 如何に やすやすと 消耗されてしまったことか。 黄熱病-マラリアを 克服しようとした 米国が任命した 医師あがりの ゴーガスの 総指揮のもとに 石油と 防虫網を 用いて 蚊を 徹底的に 駆除しつくし ついに 運河を 完成させた。寝台の 脚の部分を 水桶に 浸すという 奇手は かえって マラリアを 媒介する蚊を 殖やすだけだっけど 効能を 固く信じ込み その手法を 試してみる人々が 続出した。今も 昔も 無知は 命取り なのが 注目されると 思った。

更新日: 2017/03/15
f152cd8a3cdfさんの感想

意外と知らないパナマ運河開発における伝染病との戦い。