「夢殿殺人事件」の感想
夢殿殺人事件
ゆめどのさつじんじけん
初出:「改造」1934(昭和9)年1月号

小栗虫太郎

分量:約70
書き出し:一、密室の孔雀明王——(前文略)違法とは存じましたけれども、貴方様がお越しになるまで、所轄署への報告を差控える事に致しました。と申しますのは、まことにそれが、現世では見ようにも見られない陀羅尼の奇蹟だからで御座います。ある金剛菩薩の歴然《れっき》とした法身の痕跡を残して、高名な修法僧は無残にも裂き殺され、その側に尼僧の一人が、これもまた不思議な方法で絞り殺されているので御座います。そればかりではな...
更新日: 2025/04/28
09dce898c847さんの感想

この人の作品は、死体をあたかも玩弄物としてしか見ていない作品が多いが、「夢殿」は「失楽園」と並ぶ凄まじさです