「寄生木と縄梯子」の感想
寄生木と縄梯子
やどりぎとなわばしご
初出:「婦人サロン 第二巻第十二号」文藝春秋社、1930(昭和5)年12月1日

牧野信一

分量:約6
書き出し:「ヤドリ木——知つてゐますか?」「……知らんのう、実物を見たら、あゝ、これか——と思ふかも知んないが……ヤドリ木?聞いたこともない。」誰に訊ねても同じ返答ばかりであつた。私は、小屋を出てから同じ質問を若い木挽にも訊いた。山頭《やまがしら》の炭焼の老人にも訊いた。鈴を鳴して橇道を滑走して来る橇の一隊をさへぎつて、皆なに訊いたが、一様に首をかしげて顔を見合せてゐるだけだつた。「有りがたう——兎も角僕は...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 ミスルトウが 宿り木なのかもしれない。 クリスマスの準備のために探していた 木が こずえの 上の方に あるのを見つけた。 縄梯子を使って 樹頂まで よじ 登る。 臨場感に溢れた クリスマス気分が満点の 作品と感じた。