「山を降る一隊」の感想
山を降る一隊
やまをくだるいったい
初出:「週刊朝日 第十七巻第一号」朝日新聞社、1930(昭和5)年1月1日

牧野信一

分量:約4
書き出し:「メートル係り。」それが私の仕事である。伐木場から橇で運ばれて来る木材の切り口を物差で計るのである。私は槍のやうに長い物差を振り廻して木口の寸法を計ると、「何メートル、何々……」と非常に大きな声で——相当の間隔のある事務所の窓口でそれを即座に記帳する係の者に一ト声で易々と聞きとれる程度に、だから、それは兵卒に向つて照尺の度合を命令する指揮官の号令ほどの明確さと声高さを要するのだ——叫ばなければなら...
更新日: 2021/03/15
19双之川喜41さんの感想

 峠の頂からは 月が昇ったので 村は海を見渡す様に 見えた。 童話的で 幻想的な文章ではあるけど  最終行は ない方がよかったのではと  感じてしまう。