雙喜 力自慢の 九郎が 大酒を 渇喰らって 飲み屋で 暴れている との 注進で たまたま 土用の 虫干しで 武具を 日にさらし ふざけて 鎧兜を 身につけて いた ところに 知らせが 入ったので 牧野は そのままの 装束で 騒ぎを 鎮めに 駆けつけた。腕力には 自信が 無いけど 偶然 成敗してしまう。仕返しを 怖れて 天狗の 仕業だと 嘘話しを ことさら 広めたりたり するという 斗酒 なお 辞せずの 頃の 魂消るような 話しである。自身は ストレスを うまく 処理できず 後年 自死してしまい 痛ましい 結末を 向かえたと きく。著者の 才能を 心から 惜しむ。