「心象風景」の感想
心象風景
しんしょうふうけい
初出:「文科」春陽堂、1931(昭和6)年10月~1932(昭和7)年3月

牧野信一

分量:約37
書き出し:一槌で打たなければ、切り崩せない堅さの土塊《つちくれ》であつた。——岡は、板の間に胡坐をして、傍らの椅子に正面を切つて腰を掛けてゐる私の姿を見あげながら、一握りの分量宛に土塊を砕きとつて水に浸し、適度に水分を含んだ塊を順次に取り出しては菓子つくりのやうにこねるのであつた。岡の額には汗が滲んだ。彼の労働の状態を眺めてゐると、私も全身に熱を感じた。私達は朝の七時から仕事に着手して、午迄一言の言葉もとり...
更新日: 2015/12/23
奥津棄戸明さんの感想

心象風景だそうだ。