「馬車の歌」の感想
馬車の歌
ばしゃのうた
初出:「若草 第六巻第十一号」宝文館、1930(昭和5)年11月1日

牧野信一

分量:約10
書き出し:佗しい村住ひの僕等が、ある日、隣り町の食糧品店に急用が出来て、半日がかりで様々な切端詰つた用事を済せた後に、漸く村を指して引きあげることになつた夕暮時の途すがらであつた。同行は、いつものやうに僕等と一緒に生活を共にしてゐる大学生のHとTと僕の細君と、そして村にあるたつた一軒の僕等がマメイドと称《よ》び慣れてゐる居酒屋の娘であるメイ子等であつた。僕等は各自に食糧品で充たされたリユツク・サツクを背にし...
更新日: 2024/04/18
19双之川喜41さんの感想

 となり村の 食料品店に 買い物に出た帰りに 馬車に 便乗(びんじょう)させてもらう。広い道にでたら 一鞭(ひとむち)当てて 彼らを 置き去りにしよう などと 他愛ないことを たくらみ ながら 馬は 進む。牧野は 集団の 会話の やり取りの 描写は 巧みなように 感じた。