牧野信一
急に 開店した バー-ホガラカで 夫は 妻の弟の 振りをして バーテンを 勤め その妻は 女給となる。 その女を なんとか ものにしてやろうと 足繁く 通い詰める インテリ風の男を巡って 人間模様が 繰り広げられる。作者は この人たちは 紙一重の 差もなく 平等に ひどく 気の毒な 人たちであると 嘆じて見せる。それより つまらない文の 読み手が 一番 気の毒な人と 感じた。