雙之喜川1941 足柄郡 曽我村 五郎丸 字 夜見 辺りでの 馬と 熊ん蜂と 著者の 引き起こした とんだ 騒ぎを 綴った ものである。村人達は 駄馬を てなづけたとして 先生に 一目置く けど それは はた目に すぎず 馬と 先生は 反目しあっている。こともあろうに 雌馬を 見かけると みずからの 廃齢を ものともせずに 武者 振り つく 挑みかかる やる気だけは 満々な 畜生の 無礼にも 腹を 立てている。まあ 読み手に とっては もらい 泣きの 世界 でしょう けど。 駄馬が 雀蜂の 巣に 突っ込んでしまったあと なんとなく 両者が 仲良くなったような 微妙な 関係になるのも 微苦笑もの である。著者は 若くして 自死に 走ってしまうけど 文学の 高みに 執着 し過ぎたと 想えて しかたがない。