「タンタレスの春」の感想
タンタレスの春
タンタレスのはる
初出:「モダン日本 第七巻第六号」文藝春秋社、1936(昭和11)年6月1日号

牧野信一

分量:約21
書き出し:一その頃ナンシーは、土曜から日曜にかけて毎週きまつて私を横浜から訪れて、私に従つて日本語を習ふのだと称してゐた。彼女と私の父親同志がボストンの大学でクラス・メートであつた。ナンシーの父親は山下町にオフイスをもつて、小規模の貿易商を経営してゐた。彼女は其処で、タイピストとして働き、ブリウ・リボンという綽名を持つてゐた。彼女はいつも空色系統のドレスを好み、スレンダーな容姿が何といふこともなく瀟洒で、微...
更新日: 2025/06/13
65c8aadc88adさんの感想

双之川喜1941  日本語と 英語を 互いに 教え 合っている 若い二人の 男女の 想うようには なかなか ならない 片想いのような 関係を かいている。題意は 期待外れ もどかしい を 意味しているらしい。雰囲気に あふれる 上質な 文筆と 感じた。