「明るく・暗く」の感想
明るく・暗く
あかるく・くらく
初出:「婦人公論」中央公論社、1924(大正13)年11月1日

牧野信一

分量:約36
書き出し:一天井の隅に、小さい四角な陽《ひかり》がひとつ、炎《も》ゆるやうにキラキラと光つてゐた。湯槽《ゆぶね》の上の明りとりから射し込んだ陽が、反対の壁にかゝつてゐる鏡に当つて、其処に反映してゐるのだつた。純吉は、先程《さつき》から湯槽に仰向けに浸つて、悠々と胸を拡く延しながら、ぼんやりとその小さな陽を眺めてゐた。——快い朝だ、と彼は沁々と思つた。……帰省して以来間もなく一ト月にもなつたが、その間、何とい...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 ローラースケート小説である。 このスケート靴は やたら重くて 音が 五月蝿くて 微妙に方向を変えにくい。 青春の群像が 描かれており 新趣向として 文芸同人雑誌に投稿したとされる小説が掲載されているので 小説の中に小説がある。