「葉書」の感想
葉書
はがき
初出:「スバル 第十号」1909(明治42)年10月1日号

石川啄木

分量:約32
書き出し:××村の小学校では、小使の老爺《おやぢ》に煮炊《にたき》をさして校長の田辺が常宿直《じやうしゆくちよく》をしてゐた。その代り職員室で用《つか》ふ茶代と新聞代は宿直料の中から出すことにしてある。宿直料は一晩八銭である。茶は一斤半として九十銭、新聞は郵税を入れて五十銭、それを差引いた残余の一円と外に炭、石油も学校のを勝手に用《つか》ひ、家賃は出さぬと来てるから、校長はどうしても月に五円|宛《づつ》得を...
更新日: 2020/11/16
19双之川喜41さんの感想

 啄木の 分身とも思われる 教員が勤めている 学校に  水戸に住む 親元に  徒歩で 帰る 途中 なので  金を 貸してくれと  学生風の男 が迷い込んできたので やむなく   同僚の 女教師から借金をして まで 金を 用立ててやると  男は 礼を言いながら 去っていった。 啄木の書く小説は珍しく  面白いと感じた。