「巴里の秋」の感想
巴里の秋
パリのあき
初出:「週刊朝日」1933(昭和8)年10月15日号

岡本かの子

分量:約6
書き出し:セーヌの河波《かわなみ》の上かわが、白《しら》ちゃけて来る。風が、うすら冷たくそのうえを上走り始める。中の島の岸杭がちょっと虫《むし》ばんだように腐《くさ》ったところへ渡り鳥のふんらしい斑《まだら》がぽっつり光る。柳《やなぎ》が、気ぜわしそうにそのくせ淋《さみ》しく揺《ゆ》れる。橋が、夏とは違ってもっとよそよそしく乾くと、靴《くつ》より、日本のひより下駄《げた》をはいて歩く音の方がふさわしい感じで...
更新日: 2025/05/20
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  アイスうりが 焼き栗うりに 替わると パリに 秋がきたことが 知れると いう。ブーローニュの 森の ひとところを そっくり運んで きたような ウインドウは 飾り窓の 女かと 独断する。犬の 雲古まみれの 街角に 触れてないのは 見栄が あるからかな。