「麻畑の一夜」の感想
麻畑の一夜
あさばたけのいちや
初出:「慈悲心鳥」国文堂書店、1920(大正9)年9月

岡本綺堂

分量:約28
書き出し:一A君は語る。友人の高谷君は南洋視察から新しく帰って来た。日本でこのごろ流行する麻つなぎの内職に用いる麻は内地産でない。九分通りはマニラ麻である。フィリピン群島に産する麻のたぐいはすべてマニラ麻の名をもって世界に輸出されている。高谷君が南洋へ渡航したのも、この製麻事業に関係した用向きで、もっぱらこの方面の視察にふた月あまりを費して来たのであった。フィリピン群島にはたくさんの小さい島があるので、高谷...
更新日: 2022/02/26
19双之川喜41さんの感想

 書き手は 訳が分からずに 書いているので 当然 読み手も 何がどうなっているのかは わからないのである。フィリピン群島の小島のマニラ麻畑で 伐採-収穫している先住民が 次々と失踪する。犯人は 野蛮人か 猿か 鰐か 蟒蛇(うわばみ)か 大蜥蜴(とかげ)か いづれも 決め手はない。恐水病ならぬ 親水病による 入水のようなものと 言う人がいたりする。腑に落ちなくさせるのも 芸のうちと 想った。