https://www.aozora.gr.jp/cards/000154/files/45528_ruby_41013.zip

刺激的な話かと思いきや、説明だったね?!

　コクリと云う遊戯は、海外から渡来したものであって、渡来期は正確には判らないが、明治十六年｜比《ごろ》、米国船が伊豆の下田へ寄港した時、水夫の一人がそれを伝えたと云われている。　コクリの遊戯をするには、まず女竹《おんなだけ》を見つけて来て、節を揃えて一尺二寸に切った物を三本作り、それを交叉《こうさ》して中心を麻糸で括《くく》って、上に飯櫃《めしびつ》の蓋又は盆を伏せ、三人以上の人数で手をその上へ軽く載せて、指と指を接触さし、コクリの来るのを待っていると、暫くして感じがあるので、そこで吉凶禍福などを問うと、竹の脚をあげてその意を示すものである。又コクリの上に卵を載せると良く踊り、三｜絃《げん》を弾《ひ》くと大いにうかれる。　コクリが狐狗狸《こくり》と書くは当字で、右に左に傾くからコクリと呼ぶと云う者があり、又米国がえりの益田｜某《ぼう》が、天理を告ぐ器であると云って『告理《こくり》』の文字を

「狐狗狸の話」の感想

狐狗狸の話

こくりのはなし