「天井裏の妖婆」の感想
天井裏の妖婆
てんじょううらのようば

田中貢太郎

分量:約2
書き出し:鏑木清方《かぶらぎきよかた》画伯の夫人が産褥《さんじょく》熱で入院した時の話である。その夫人が入院した時は夜で、しかもひどく遅かった。夫人はその時吊台で病院に運ばれたが、その途中吊台の被《おおい》の隙《すき》から外の方を見ると、寒詣《かんまい》りらしい白衣《びゃくえ》の一面に卍《まんじ》を書いた行者らしい男が、手にした提灯《ちょうちん》をぶらぶらさせながら後になり前になりして歩いていた。そして、目...
更新日: 2021/05/12
9741e0063ebbさんの感想

病院の怪談は多いが、これは初めてだ。しかし、こちらがしっかりして、強気でいれば、負けないと言うことなのだ。

更新日: 2016/06/13
ひずみんさんの感想

婆さんの正体は考えるまでもない。ただ、体調を崩すということは気も弱っているということなので、強情に対応できる人は少ない。だから隣の部屋の人のようになるのだろう。にしても、小林泰三の家に棲む者を思い出した。