「屋根の上の黒猫」の感想
屋根の上の黒猫
やねのうえのくろねこ

田中貢太郎

分量:約2
書き出し:昭和九年の夏、横井春野君が三田|稲門《とうもん》戦の試合を見て帰って来たところで、その時千葉の市川にいた令弟《れいてい》の夫人から、「病気危篤、すぐ来い」と云う電報が来た。横井君は令弟の容態を心配だから、夜もいとわずに市川へ駈けつけた。そして、令弟の家の門口を潜《くぐ》ろうとして、何気なく屋根の上へ眼をやったところで、其処に一匹の黒猫がいて、それが糸のような声で啼《な》いていた。瞬間横井君は、「し...
更新日: 2021/04/22
9741e0063ebbさんの感想

私も猫を殺した事が有るので、糸のような声を憶えている。 可哀相なことをしたと思っている。 しかし、人の病や生死とは、関係ないと思っている。 ただ、私は、いずれ死ぬよ。

更新日: 2018/12/10
f6ab5d793518さんの感想

殺生はバチの当たるほど、絶対にしてならぬ罪。酒には、よくないことをしてしまう力さえあるので注意しなさい。生き物とて感情があり、そんなことされたら死んでも許せないんだよ、ということでしょうか。 とにかく〝糸のような声〟という表現は好きです。