「遁げて往く人魂」の感想
遁げて往く人魂
にげていくひとだま

田中貢太郎

分量:約1
書き出し:二人の仕事師が某夜《あるひ》夜廻りに往っていると、すぐ眼の前でふうわりと青い火が燃えた。二人は驚いて手にしていた鳶口《とびぐち》で、それを敲《たた》こうとすると、火の玉は吃驚《びっくり》したように向うの方へ往った。二人は鳶口を揮《ふ》りながら追っかけた。そして、数町《すうちょう》往ったところで、その火の玉は唯《と》ある巷《ろじ》へ折れて、その突きあたりの家の櫺子《れんじ》窓からふわふわと入ってしま...
更新日: 2021/04/23
9741e0063ebbさんの感想

私も人魂を見たことが有ると思っていたのだが、今となっては、怪しいのだ。 誰でもいいから、一度は人魂を捕らえてもらいたいものだ。