「母親に憑る霊」の感想
母親に憑る霊
ははおやにのりうつるれい
田中貢太郎
分量:約3分
書き出し:
大正八年二月二十六日、西比利亜《シベリア》出征の田中中佐の一隊は、過激派軍のために包囲せられて、クスラムスコエ附近で全滅したが、悲壮極まるその戦闘で、名誉の戦死を遂げた小島勇次郎と云う軍曹は、大分県大野郡東大野村の出身であった。その勇士小島勇次郎が戦死してから半ヶ月ばかり経ってのこと、その生家では年とった母親が、某夜《あるよ》突然寝床の上に飛び起きて叫んだ。「起きてくれ、お父さんも、弟も妹も、皆起...
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更新日: 2021/04/22
9741e0063ebbさんの感想
戦中戦後には良くあった話のようだが、遺族の思いが結実するのかも知れない。
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