「長崎の電話」の感想
長崎の電話
ながさきのでんわ

田中貢太郎

分量:約2
書き出し:京都|西陣《にしじん》の某と云う商店の主人は、遅い昼飯《ひるめし》を喫《く》って店の帳場《ちょうば》に坐っていると電話のベルが鳴った。主人は己《じぶん》で起《た》って電話口へ出てみると聞き覚えのある声で、「あなたは——ですか」と云ってこちらの名前を聞くので、「そうです、あなたはどなたです」と聞くと、「わたしは○○です」と云った。それは主人の弟で支那《しな》へ往っているものであった。主人は喜んで、「...
更新日: 2025/07/07
艚埜臚羇1941さんの感想

  その むかし やっと 電話が 普及 しだした ころには 電話柱に 荷物を 掛けて 置けば 電線 伝いに 荷物を 送る ことが できる とか 電話口 からは 魂が 吸い取られる とか 荒唐無稽の 流言飛語が 噂に上り 真に 受けて いる 人々も かなり いたと 言われている。電話が 架設 されていない 遠方から しかも 支那帰りの 生きている 筈もない 弟から 電話が あったと いう 妖しの 話しは そんな 時代背景 だったので 成り立った ので あろうと 思って しまった。

更新日: 2024/09/24
時間旅行者さんの感想

虫の知らせ 話し 当時、最先端の電話が使われているのがすごい