加能作次郎
妹さんの 葬儀の ために 帰郷する。その頃の 間に合わせの 火葬は いまでは 信じ られないような 不完全な もので 遺骸が 炉の 中から 起き上がって しまったり 焼け炉の 中に 水が 噴き 出したり することは 普通に あったらしい。今の 東京の 焼き場は すべて 某国の 資本が 入り 質の 低下は 否定できなく なってしまつた。炉が 空くまで 数週間 待ちは 当たり前で 御遺体の 保管料は 一日に 付き 数万円は 普通だと 噂されている。哀感漂う 葬儀は 金次第 ということか。