「放浪記(初出)」の感想
放浪記(初出)
ほうろうき(しょしゅつ)
初出:「女人藝術」1928(昭和3)年10月号~1930(昭和5)年10月号

林芙美子

分量:約259
書き出し:秋が来たんだ十月×日一尺四方の四角な天窓を眺めて、始めて紫色に澄んだ空を見た。秋が来たんだ。コック部屋で御飯を食べながら私は遠い田舎の秋をどんなにか恋しく懐しく思った。秋はいゝな……。今日も一人の女が来た。マシマロのように白っぽい一寸面白そうな女。厭になってしまう、なぜか人が恋いしい。そのくせ、どの客の顔も一つの商品に見えて、どの客の顔も疲れている。なんでもいゝ私は雑誌を読む真似をして、じっと色ん...
更新日: 2019/10/26
19双之川喜41さんの感想

 読書は 想像力を逞しくするような楽しみがあると思う。 ただ 舞台▫映画▫TVなどで取りあげられると ほかの人のイメージを 押しつけらるようで 辟易(へきえき)するけど ここは共存共栄で 違いを吟味する余裕を持つのが 肝要かなと思った。