雙之川喜1941 同語反復など 気になる 箇所は いくつか あるけど 天才の 為せる 技と 感じ入った。詩味あふれ 構成も しっかりしており おそらく 修行を 積んで 得たもの ではない ところが まぶしい ようにも 感じた。
文章のリズムが本当に良い。終わりが急に切れた感じなのが、ちょっと勿体無いが、色鮮やかな光景の描写が素晴らしい。ただ肩に力が入り過ぎているきらいがあるかな。
10代で これだけの作品を世に出すことが出来たのは やはり 天才と言うほかに 言葉が見つからない。 内容は 若くして活発な創作活動を続ける文学者の卵が 急死すると言う 筋である。 島田も早死にしているのが 何とも 痛ましいと感じた。
島田清次郎の処女作として、読めて嬉しいです。情景が目に浮かぶようでした。病床の息子が、看病をしてくれた父親に「これを出版してくれ」と500枚余りの原稿を手渡す場面が、もういくばくもない命の結晶のようで、悲しくて。15歳の頃の少年が書いた小説とはとても思えませんでした。島田清次郎自身が大変な苦労をして、母親と依存関係にあったので、息子の母親が死んだ描写を読んだ時、どんな気持ちで書いたのだろう…と考えてしまいました。読めてよかったです。
とても好みの文体と題材でした。
若い芽が短命で命を終える葬儀までの様子が自身も若そうな著者の才能ほとばしるタッチで描かれる。主人公が命を削り書きあげた作品がその後どうなったかなどが省かれ、尻切れトンボの感はあるが未完の大器を感じる。