「名前の話」の感想
名前の話
なまえのはなし

萩原朔太郎

分量:約10
書き出し:名は性を現はすといふのは、どういふ所に根拠してゐるのか知らないが、剛蔵必しも剛直人でなく、貞子必しも貞女でないことは、多数の実例によつて明々白々のことである。しかし徳川家康といふ名が、いかにも老獪堅実の政治家を聯想させ、明智光秀といふ名が、いかにも神経質で知性的インテリ武人を聯想させるのは事実である。これは我々仲間の文人でも同じことで、尾崎紅葉、泉鏡花、島崎藤村、芥川龍之介、谷崎潤一郎、佐藤春夫、...
更新日: 2016/03/25
芦屋のまーちゃんさんの感想

長男で朔日(ツイタチ)生まれの太郎だから朔太郎なのだそうだ。単純なネーミングだと彼は言うが、「朔」の字が他人には理解されないと嘆く。本名なのだがペンネームのような効果があると。 名は性を現わすかは別としても、親の立場からすると願望を持って名付けると言うことはある。長女には「美礼」と名付けた。美しく礼儀正しい娘になって欲しい、という期待を込めて。ところが本人は「美麗」か「美玲」がよかったと言っている。 話は変わるが、名前が難しいと他人から正しく発音されないことがあり日常生活でも不便であろう。テストでも名前を書くだけで、計算問題1~2問くらいのタイムロスが生じるかもしれない。 日本人で一番早く書ける名前は?と考えたことがある。「中一(なかはじめ)」さん?