「「あひびき」に就て」の感想
「あひびき」に就て
「あいびき」について
初出:「二葉亭四迷」易風社、1909(明治42)年8月1日

蒲原有明

分量:約6
書き出し:わたくしが長谷川二葉亭氏の名を知りはじめたのは「國民之友」に出た「あひびき」からである。明治二十一年の夏のころであつたが、わたくしは未だ中學の初年級であり、文學に對する鑑賞力も頗る幼稚で、その頃世間にもてはやされてゐた「佳人の奇遇」などを高誦してゐたぐらゐであるから、露西亞の小説家ツルゲーネフの短篇の飜譯といふさへ不思議に思はれ、ただ何がなしに讀んで見ると、巧に俗語を使つた言文一致體——その珍らし...
更新日: 2017/12/04
4541c44193aeさんの感想

ロシアのツルゲーネフが書いた「あひびき」これを日本に訳してもたらしたのが二葉亭四迷でした。 有明自身も中学の時に二葉亭のあひびきに触れて言文一致の感動を味わったと言っています。 この「あひびきに就て」では、当時の文壇に二葉亭が与えた影響についても知ることができるのです。