「親が捨てられる世相」の感想
親が捨てられる世相
おやがすてられるせそう
初出:「週刊朝日 春季増刊号」1952(昭和27)年3月24日

坂口安吾

分量:約18
書き出し:戦争中はほかに楽しみもなかったので、私はよく碁会所のお世話になった。若い人は戦争に行ってるから、常連の多くは年配の人であったが、後日に至って「すてられる親たち」の様相はそのころから私の目につくようになった。彼らの多くは、かなり教養の高い人でも、概ねステバチになっていた。働かざるもの食うべからず、ゴクツブシ、というような思想が——思想よりも強力な制度が、たとえば配給量という当時の最も切実なものの上で...
更新日: 2016/12/20
芦屋のまーちゃんさんの感想

子供に捨てられる親。 親の立場からするとつらい。 子供の頃は親が子を扶養するのは当然の義務と思っていた。 大人になると親の元に帰らなく、近よらなくなった。 育ててもらった感謝はある。 ただその気持は親に返すのではなく、自分の子供に向ければ良いと思ってる。 そして、自分の子供も私を扶養するのではなく、孫を扶養すればよい。 最近はニートという現象がある。 老後の生活だけでなく、自立できない子供まで世話をしなくてはならない。 息子だと思い警察に通報したツンツン男の母親の心境などどんなものなのか? 親を捨てれるだけの立派な地位や生活カ・経済カを子供には持ってもらいたい。犯罪者なんて論外だ!