雙之川喜1941 仏語の 講習の 塾時代の 友人が 長島で あった。趣味は 自殺であり 首を くくる ための 縄が 切れたり しても 懲りずに 自殺を 果敢に 試み 終に 自死が 完結する。どういうわけか 安吾は 絶大なる 信頼を 得る。瀕死の 交わりで ありながら 強烈なる 印象を 読み手に 焼き付ける。しまいには 発狂して 長島の 目論みは 大団円を 迎える。不思議な 感銘が 残った。
宿命的孤独人である天才 生きるがために自殺を企てる凄惨な男 天才は最後には発狂する 仮に治っても白痴になるという 生死をさまよいようやく長島は死ぬ 安吾の精神史の中では特異の役割が 長島にあるという 安吾とは性格も思想も違うが、どこか 引かれ合うところがあった 少なくとも、長島は家族よりも安吾を 信じた そして死んだ