坂口安吾
日本を批判する者は多い。日本人自らに多い。自己否定である。戦争によって日本人としての感覚が変わらないことに嘆く。いや、一瞬変化したが戦後6年で、もとにもどってしまったのか?風流には自由がなく、凡人を寄せつけない高尚さがあるという。日本の庭は遠くから眺めるもので、欧米の公園のように芝生上で寝転ぶことは御法度だ。厳しいルールを尊守できない者では風流を味わう資格がないのだ! ともかく、安吾は日本の「暗さ」が嫌いなんだろうナ。