「霓博士の廃頽」の感想
霓博士の廃頽
にじはかせのはいたい
初出:「作品 第二巻第一〇号」1931(昭和6)年10月1日

坂口安吾

分量:約37
書き出し:1星のキラキラとした夜更けのことで、大通りの睡り耽つたプラタナの陰には最早すつかり濡れてしまつた街燈が、硝子の箱にタラタラと綺麗な滴を流してゐたが、——シルクハットを阿弥陀に被り僕の腕に縋り乍らフラフラと千鳥足で泳いでゐた霓博士は、突然物凄い顔をして僕を邪慳に突き飛ばした。「お前はもう帰れ!」「しかし、だつて、先生はうまく歩けないぢやありませんか——」「帰らんと、落第させるぞ!」「それあ、ひどい!...
更新日: 2022/02/14
19双之川喜41さんの感想

 安吾20代の 作品らしいけど  内容は 支離滅裂(しりめつれつ)で  神経衰弱と アルコール中毒を 併発しているのが 伝わってくる。 教授と 学生の 酒を介した交流 話で 童話風なところもあり 意味を探ろうとすると  徒労に終わるかもしれないと感じた。