古今東西、地獄や天国の描写が時代ごとにその社会的背景を反映しているのが面白いとこの作品の描写を見て感じた
宮沢賢治の中で1番お気に入りの作品。兄弟が馬を連れた人から離れて先に行ってしまう場面から胸騒ぎが止まらなかった。東北訛りが読みにくいが暖かく優しく感じる。鬼に追われ傷つく描写が容赦なく、宮沢賢治の優しい書き方でも恐ろしく読むのを辛く感じた。 楢夫の幼くあどけない感じがかわいい。物語の最初から最後まで、一郎の弟への優しさが伝わって、弟や妹をもった賢治の人格が表れているのかなと感じた。あの場で歩かされた子ども達は何の罪があったのか。天神?が現れて風景が一変し、地面は湖になった、いや宝石の板だった、いややはり地面だった、の描写が面白かった。 雪国で生まれ育った宮沢賢治の厳しく激しい心情が如実に表れた作品だと感じた。
一人は 凍傷で 亡くなったのでしょうか。 宗教色のある 幻覚を みつつ 果しない雪道を さ迷い歩き 大いなる方に 遭遇します。 水墨画を 観るような 感にうたれます。
芥川の蜘蛛の糸といい、宮沢賢治の作品も天界の題材が多いですね、西郷隆盛や福沢諭吉や過去の日本の起業家達のように敬天愛人と言うのは人が人らしくある為に一番大事な事なのかもしれませんね。
最初からどこか死の匂いがして怖かったです。 鬼に追われた場面は、ハラハラした。 短いお話でよかった! でも、やはり綺麗で、芳しくて、しんと冷えた冬の景色や、キラキラ輝く天上の世界が見えました。
ちょっと東北なまりで読むのが難しかった。 でも、内容は良かったです。賽の川原を意識して作っているんでしょうね でも、救いが有り、読み終わってホッコリしました
私の一番好きな作品です。不思議で悲しく美しい話にぐいぐい引き込まれていきました。リズムが良いので黙読より朗読が楽しめます。