坂口安吾
安吾先生らしい、河田氏への愛情を感じる、哀悼の意が込められた文章であった。 河田氏は「光」のような存在だと思った。そして「生きる人間の楽しさ」となって残る……。先生のよき理解者であったろう河田氏の優しさが、じんわりと伝わってくる。 愉しい夢だと記してはいるが、表には見せない先生の悲しみが伝わってくるようで、何だか此方まで泣けてくる。