「ラムネ氏のこと」の感想
ラムネ氏のこと
ラムネしのこと
初出:「都新聞 第一九四二五号~一九四二七号」1941(昭和16)年11月20日~22日

坂口安吾

分量:約9
書き出し:上小林秀雄と島木健作が小田原へ鮎釣りに来て、三好達治の家で鮎を肴に食事のうち、談たま/\ラムネに及んで、ラムネの玉がチョロ/\と吹きあげられて蓋になるのを発明した奴が、あれ一つ発明したゞけで往生を遂げてしまつたとすれば、をかしな奴だと小林が言ふ。すると三好が居ずまひを正して我々を見渡しながら、ラムネの玉を発明した人の名前は分つてゐるぜ、と言ひだした。ラムネは一般にレモネードの訛《なまり》だと言はれ...
更新日: 2022/03/21
19双之川喜41さんの感想

 ラムネ玉の発明を 自らの文筆業と 引き比べ 意味付ける。 徹すれば 遂には 些かの 意義有りとする。 同感であると思った。

更新日: 2021/08/12
decc031a3fabさんの感想

小田原の鮎は、エッセイのネタを提供してくれるほどの味。 あと信州奈良原の名人の採ってくる茸もネタになる。それからラムネー氏は小林秀雄似の哲学者(1782〜1854)。

更新日: 2019/11/29
gnosaさんの感想

文明とは犠牲なしに有り得ない。

更新日: 2016/11/08
92b1973f3c92さんの感想

高校の教科書に載っていた時から、なんとなく好きでした。久しぶりに読んでも実に面白い。

更新日: 2016/04/06
9e5fbd2456f9さんの感想

短いながら印象深い文章です。私もまたラムネ氏にはなりえないが、フグに徹しラムネに徹する人たちに、そこまでの情熱を持つ人たちに、羨ましさと憧れを覚えます。数年に一回は読み返したくなる作品です。